「岩手県弾丸トラベラー」スタッフ日記Vol.248

スタッフ川畑です。10月14日金曜日6時に仕事を終え帰宅。
12時を待って(高速料金が土日料金になるため)いざ岩手県に出発しました。

最初は気持ちも前向きで会話も弾んでいましたが次第に会話もなくなり睡魔を押さえるためにガムをかんでしのいでいました。

私ですが一応運転者には気を使い起きているつもりでしたが睡魔には勝てず起きてるふりをしながら(バレバレだったらしい)。適当に睡眠をとり体力を温存。

新潟辺りで限界がきたみたいで一時間程仮眠を取りました。
私はと言うと体力を温存したせいか逆に目が冴えて夜中のサービスエリアを一人うろうろ・・怪しい人でした。

それでもなんとかお昼過ぎには岩手に・・そして目的地、平泉へ。

中尊寺は今年の六月に世界遺産に登録されました。
藤原の清衝が次々に中尊寺の造立に着手し金色堂を建立しました。

それにしても美しい・・金が高騰している昨今、金箔で張り巡らされた空間は贅沢の極み・・うっとり。

とはいえ疲れもピークに達し中尊寺までの坂道も結構きつく早く宿泊地に行きたくてそわそわ・・無信心がばれてしまいました。

と言う事で一路宿泊地『瀬見温泉』へ。

こちらの温泉は硫酸塩泉でまるで化粧水だそうです。どおりで従業員のかたは皆さんお肌つるっつる。

お部屋も洋室と和室の続き部屋でお料理も美味しくスタッフの方も親切でとっても素敵でした。

渓谷の清流の音を聞きながら就寝・・熟睡・・爆睡。


翌朝は北上の夏油(げとう)高原でゴンドラ遊覧をし、ひと足早い紅葉を満喫しました。そこで目的の会合に出席し(私は便乗)いよいよ知人のご厚意で被災地に先導していただきました。
岩手県大船渡市の沿岸部近くまで車を走らせる事約二時間。


突然町の様子が変わった時には緊張もピークに達しテレビの向こうの話ではなく現実を突き付けられた思いで唖然としました。
阪神淡路大震災を経験していたので想像は出来ましたが、全く違った光景でした。

多分津波さえなければ地震での被害はさほどではなかったのではないでしょうか。
焼け跡でもなく倒れた家屋でもなくただただ何もない・・そして約80センチ地盤沈下したせいでありえないところまで海水がきていて海岸線自体が以前と大幅に変わってしまっています。

そして陸前高田に向かいました。
夕暮れも近くなり人影もなく、ますます悲惨さがまして自分の心臓の鼓動が聞こえそうな程でした。

陸前高田の一本松は震災以降有名になりましたが、震災前にはこの辺りは2キロに渡って7万本の松林があったそうですが大津波にのまれて海岸線が見渡せる異様な景色です。
この流された松こそ京都の大文字焼きに使ってもらえなかった松です。色々諸事情はあったでしょうが憤りを感じます。

今回の地震と津波で犠牲になられた方々に合掌。

先導していただいた方に心から感謝を述べ、16日日曜日の夜の8時に岩手を出発17日、朝6時過ぎに自宅に到着。
そして何事も無かったようにいつも通り会社に出社。我ながら○才とは思えない体力・・本当はあくび連続で仕事をしていました。

社長・・すみませんでした。
東北地方の復興を心よりお祈りしております。