「最近気になる作家」スタッフ日記Vol.220

スタッフHです。

小説を読むのが好きで、最近よく読むのがドストエフスキーです。
現代文学ではなかなかお目かかれ無い、非常に濃厚な作品が多いです。
個人的に気に入った作品は少なくとも3回は読むようにしているのですが、
ドストエフスキーの作品は長編小説が多く、
「カラマーゾフの兄弟」ともなれば2000ページぐらいあります。


更にはキリスト教やロシア正教等の予備知識が無いとわからない場面が多々あり、
調べながらで読むのに時間がかかります。でも一つ一つ調べて紐解いていくと、
緻密に計算された構成やメタファー(暗喩)の使い方には感動させられます。
善、悪、神、悪魔の存在を問い、思想を絡ませながら、
人物描写や心理描写を見事なまでに組ながら作品は作られています。
現代文学に大きな影響を与えたと言われるだけあって、読みごたえは十分です。
「罪と罰」の主人公、ラスコーリニコフの苦悩なんかはとっても考えさせられます。
ご興味のある方はぜひ読んでみてください。