乱視を矯正しないとどうなる?
「乱視があるのに乱視用レンズを使っていない」という方は意外と多いかもしれません。
その理由としては
✅ある程度見えれば問題ないと自分で思っている
✅眼科に行くのが面倒
✅ それほど不便を感じていない
✅ 価格が高い場合がある
✅ 選択肢が少ない
といったことが挙げられます。
確かに、日常生活で大きな不自由を感じない場合、乱視矯正をしなくても大丈夫だと思うかもしれません。
しかし、実際には目に大きな負担がかかっている可能性があります。
ピント調節する筋が無意識に働いている
目の中には 「毛様体筋(もうようたいきん)」 という筋肉があります。この筋肉は、水晶体の厚みを調整することでピントを合わせる 役割を持っています。
- 近くを見るとき → 毛様体筋が収縮し、水晶体が厚くなることでピントを合わせる
- 遠くを見るとき → 毛様体筋が弛緩し、水晶体が薄くなることでピントを合わせる
本来、この機能は遠近のピント調整に使われるものですが、乱視があると 常にブレた像を修正しようとして、毛様体筋が余計に働く ことになります。
これが続くと、目の疲れや体の不調につながってしまいます。
ピント調節と虹彩の関係
ピント調節には、主に 毛様体筋 が関与しますが、虹彩(こうさい) も重要な役割を果たしています。
虹彩とは?
虹彩は、目の黒目の部分にあるカラフルな膜で、中央には 瞳孔(どうこう) があります。
この虹彩の働きによって、瞳孔の大きさが変化し、目に入る光の量が調節されます。
虹彩の役割とピント調節の関係
🔹 明るい場所では → 虹彩の 瞳孔括約筋 が収縮し、瞳孔が小さくなる(縮瞳)。
🔹 暗い場所では → 虹彩の 瞳孔散大筋 が収縮し、瞳孔が大きくなる(散瞳)。
このようにして、目に入る光の量を調節します。
虹彩とピント調節の連動
虹彩と毛様体筋は、副交感神経の働き によって連動しています。
✅ 近くを見るとき
- 毛様体筋が収縮し、水晶体が厚くなる(ピントを合わせる)
- 虹彩の瞳孔括約筋が働き、瞳孔が小さくなる(光を調節し、ピントの精度を上げる)
✅ 遠くを見るとき
- 毛様体筋が弛緩し、水晶体が薄くなる(遠くにピントを合わせる)
- 虹彩の瞳孔散大筋が働き、瞳孔が開く(より多くの光を取り込む)
このように、ピント調節は毛様体筋と虹彩が連携して行っている のです。
乱視の影響と毛様体筋と虹彩の関係
乱視があると、網膜にブレた像が映るため、目は無意識に 毛様体筋と虹彩をフル活用 して視界を補正しようとします。
結果として、
⚡ 毛様体筋の負担が増えて目の疲れが発生する
⚡ ピント調節がうまくいかず、夕方や夜に視界がぼやけやすくなる
⚡ 瞳孔の収縮が過剰になり、目の疲れや頭痛が起こる
そのため、適切な乱視矯正を行うことで、目の負担を減らし、快適な視界を得ることができる のです。
実際、少しの乱視であっても乱視補正する方が目の疲れを軽減することが多いと言われています。
もし「疲れやすい」「夕方に視界がぼやける」などの症状がある場合は、ぜひ一度視力チェックをしてみましょう!
視力のチェックをおすすめします
乱視があると、視力計の下にある乱視指標の見え方に特徴があります。
乱視には、直乱視、倒乱視、斜乱視、不正乱視などがあります。
若いときには一般的に直乱視が多く、 年を取ってくると倒乱視ぎみになってきます。
軸がななめの斜乱視の方もいます。
乱視と一言でいっても、度数や形状、原因は様々です。
乱視がかなり強い場合や円錐角膜などの疾患があれば、ハードレンズをお勧めします。
最近では斜乱視用の使い捨てコンタクトレンズも数は少ないですが発売されていますので、
にじむ、ぼやける、かすむ、見えにくいなどの症状がある場合には
ぜひ併設の松葉眼科医院にて検査・診察の上、医師とご相談ください。
「それほど困っていないから大丈夫」と思っていても、目の負担は少しずつ積み重なっています。
日常的に目の疲れや不調を感じる方は、一度視力検査を受けて、
自分の目に合った適切な矯正が必要かどうかを確認してみてはいかがでしょうか?
正しい視力で、快適な視生活と健康な目を守りましょう。
コンタクトレンズは高度管理医療機器です。
眼科専門医のもとで、正しいコンタクトレンズを装用して、目の健康を守りましょう。
#眼科 #コンタクトレンズ #乱視 #目の疲れ #肩こり #さんプラザコンタクトレンズ
ご予約はこちらから👇