阪神淡路大震災で感じたお客様との絆
1995年 (平成 7年) 1月17日 (火曜日)5時46分52秒、
未曾有の大災害である阪神淡路大震災が発生し、
私たちが店舗を構えるさんプラザビルも甚大な被害を受け、崩壊しました。
震災直後、私たちの使命はただ一つでした。それは、お客様の視生活を支えるという社会的責任を果たすことです。
この使命感に突き動かされ、わずか1か月後の2月には仮設店舗を立ち上げ、営業を再開しました。
同時に、当時の通信手段として有効だった往復ハガキを2万通発送し、お客様の安否確認と、いま私たちができることをお尋ねしました。
この取り組みにより、多くの方々から温かいメッセージやご要望をいただきました。
その中には、視力に不安を抱える方や、
震災の混乱の中で眼鏡やコンタクトレンズを失われた方などがいらっしゃいました。
私たちは一人ひとりの声に応えることで、少しでもお役に立てるよう尽力しました。
仮設店舗では限られたスペースと設備の中で最大限の対応を行い、地域の皆さまの視力を守る活動を続けました。
当時、多くのお客様が震災のショックや混乱の中で日常を取り戻す手助けを求めており、
私たちが提供するサービスが少しでもその助けになることを願い、全力を尽くしました。
この経験を通じて、私たちはお客様とのつながりの強さ、そしてその信頼感に改めて気づかされました。
困難な状況の中で、信頼を土台にした絆が私たちを支え、また私たちが皆さまを支える原動力となりました。
さらに震災からの復興を目指して取り組む中で、多くの支援と協力をいただきました。
地域の皆さまだけでなく、全国各地から寄せられた励ましや支援物資は、私たちにとって大きな力となりました。
この場を借りて、改めて感謝申し上げます。
阪神淡路大震災から30年を迎えます。
この節目に、私たちはあの時の思いと行動を振り返り、
お客様と共に歩んできた歴史を改めて大切にしていきたいと考えています。
そして、これからもお客様の視生活を支え続けるために、より一層努力してまいります。
私たちがあの日学んだこと、それはお客様との絆がいかに大切であるかということ。
そして、その絆を守り、未来へ繋げていくことが私たちの使命であるということです。
震災を乗り越えた経験を胸に、これからも地域社会に貢献し、皆さまの視力を守り続けてまいります。