淡路市のワイガヤ荘 MBAの会メンバーで 安室憲一教授を囲み 夜を徹して 議論を交わす
淡路島の中部に、
安室憲一先生が
別荘を持っていました。先生はよく、
若手研究者や院生を連れて滞在し、
学問から人生まで指導してくださいました。
いわば「私塾」のような施設で、
私たちは「ワイガヤ荘」と名づけていました。
そのワイガヤ荘に
神戸商大のMBAの会メンバー6人が
ひそかに集結し、
経済、経営、社会問題など、
夜を徹してワイワイガヤガヤと
議論を交わしました。
ワイガヤ荘は山林の中に建ち
農業用水の池に面して、春夏秋冬、
四季の花に囲まれ、鳥は朝からさえずり、
月は湖面を照らし、
風はススキの穂をなでて、
夜の頭上には満天の星を戴く
自然に恵まれた別天地です。
ワイガヤ荘のテラスから見る
沈みゆく夕日は、
今日の一日の終わりを感じました。
ヘーゲルの言葉に、
「ミネルヴァの梟(ふくろう)は、
黄昏(たそがれ)がやってきて
はじめて飛び立つ」とあります。
つまり、日が沈むことは
思考が始まることなのです。
深い静寂の中でテラスに椅子を出し、
先生を囲み少しずつ、
ワイガヤ序論は始まりました。