増永眼鏡工場見学とめがねミュージアム訪問~福井県鯖江市(2)
前回の増永眼鏡工場見学とめがねミュージアム訪問(1)の続きです。
いろいろ変わったメガネが置いてありました。ちょっと奇抜すぎて現実的ではありませんが、試作品ということで展示していました。
加工技術のすごさは伝わってきます。
さて、めがねミュージアムでは、元職人さんの生の声を聞くことができます。
約100年前の生産現場風景を前に、元職人さんの生の声を聞くことができます。流行の移り変わりと技術の進化を肌で感じることができます。
私も直接お話しを伺いました。
福井県で生産しているメガネは国内のメガネ生産量の9割以上を占めるそうですが、そもそも、現在では、国内で販売されているメガネのうち”国産”のものはどんどん減ってきています。
なかでも中国産の影響は大きく、福井県内のメガネ産業は大打撃を受けたそうです。
お話しして下さった元職人の方が勤めていたメガネメーカーも、少なからず影響を受け、経営は大変な状況に陥ってしまったそうです。
めがねミュージアムに展示されているように、一つ一つの工程を手作業で行っていた様子を見ると、一つのメガネが出来上がるまでの苦労や手間がとてもよくわかりました。
江戸時代の眼鏡の展示もありました。メガネを日本に初めて伝えたのは、1549年に日本に渡って来たキリスト教の宣教師フランシスコ・ザビエルだそうです。
日本で初めて作られたのは江戸時代からで、当時は高価で、とても庶民の手に入るものではなく、大名など限られた人しか手に出来なかったそうです。
現在の鯖江市の眼鏡産業の発展につながる歴史がとてもよくわかりました。