【こどもの近視を考える⑥】
▽前回▽
【こどもの近視を考える⑤】
近視抑制治療法

こどもの近視は進行が早く、
特に若年層(小学校低学年)からの
近視抑制が有効とされています。
ここでは、
医療分野における
一般的な近視抑制治療について
ご紹介します。
①薬学的アプローチ
低濃度アトロピン点眼

近視の進行を抑える方法として、
世界で広く行われているのが
低濃度アトロピン点眼です。
これは、小児の斜視や弱視の診断・治療に
使用されてきた1%アトロピン点眼を、
0.01%~0.05%に薄めたものです。
点眼しない場合に比べて
点眼を始めた最初の1年間で
近視の進行を約30~70%抑制した
と報告されています。
1日1回、就寝前に点眼する方法で、
比較的取り入れやすい治療です。
日本では2024年12月に、
参天製薬の「リジュセアミニ点眼液」が
近視進行抑制治療薬として
承認・販売されています。
②光学的アプローチ
近視管理用眼鏡

海外では周辺部の網膜に、
網膜の手前でピントが合う光を沢山作用させたり、
周辺部の網膜のコントラストを下げる事で
近視の進行を抑制しようとする
眼鏡が販売されています。
海外では、
通常の眼鏡と比較して
装用開始から2年間で
約55~60%近視進行を抑制した
との報告があります。
眼鏡をかけるだけなので
小さなお子さまでも
比較的導入しやすい方法です。
日本ではこれまで医療機器としての
取り扱いの課題がありましたが、
現在はガイドライン整備が進められ、
販売体制が整いつつあります。
※日本ではまだ発売されていません。
多焦点コンタクトレンズ

もともとは老眼矯正用として
開発された遠近両用コンタクトレンズの
技術を応用した方法です。
近年、海外では
子どもの近視進行抑制を目的とした
多焦点ソフトコンタクトレンズが
使用されています。
1日使い捨てタイプなので、
衛生面の管理がしやすいことがメリット。
日中に装用する必要があるため、
自己管理が可能な年齢のお子さまが
対象となります。
オルソケラトロジー

就寝時に専用のハードコンタクトレンズを装用し、
角膜の形状を一時的に変化させることで
日中は裸眼で過ごすことを目的とした方法です。
近視矯正に加え、
装用開始2年間で
約32~63%近視進行を抑制した
との報告があります。
夜間に大人の管理のもと
装用できることから
年齢の低い子供で
選択されることもあります。
一方で、
適切な管理を行わない場合、
角膜感染症などの合併症を
起こす可能性もあるため、
ガイドラインを守った使用が必要です。
医療施設へ相談しよう

どの予防法を選択する場合でも、
医療施設への相談が大切です。
当店では提携眼科と連携し、
「こどもの近視」に関する
ご相談を承っております。
お子さまの年齢や生活環境に合わせて、
適した方法を検討していきましょう。